GRC
短期語学留学では青陵短大の姉妹校であるGRC(グリーン・リバー・カレッジ)に通うことになります。GRCには「ケント・キャンパス」と「メイン・キャンパス」の2つのキャンパスがあり、 IESL (Intensive English as a Second Language) のレベルによってキャンパスが異なります。 |
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ケント・キャンパス (ケント市)
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レベル1 |
英語の基本であるアルファベットから学びます。 |
レベル2 |
中学レベルの英語の学習をします。また、パラグラフの書き方や英語を話す力を伸ばします。 |
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レベル3 |
中学〜高校レベルの英語の学習をします。エッセイの書き方を学び、読解能力も高めます。 |
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メイン・キャンパス (オーバーン市) |
レベル4 |
話す力、書く力がある程度備わっている学生が在籍します。レベル1〜3に比べ、一気にレベルが上がります。 |
レベル5 |
上級レベルの英語の学習をします。アカデミック生と同じ授業を取るため、かなり英語力の高い学生が在籍します。 |
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レベル5を修了した学生はアカデミック生としてGRCに約2年通うか、アメリカ国内外の大学へ編入をします。青陵短大の短期留学プログラムでは基本的にIESL生としてGRCに通うことになります。既に英語力の高い人は、アカデミック生として入学することも可能です。 |
GRC には留学生が多く在籍します。そのため、留学生に対してのイベントや活動も充実しています。 |
オリエンテーション
1日目 |
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初めて GRC へ行く日です。学校では個人情報の記入やパスポートなどの書類のコピーを取りました。また、日本で個人的に保険に入った人は、コピーを学校に提出する必要があります。 |
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2日目 |
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授業や GRC、アメリカでの生活についての説明を受け、ゲームをしながら IESL生間で交流します。また、レベル分けのための1回目のプレイスメントテストが行われます。テストは選択問題で、リーディングとリスニングがあります。 |
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3日目 |
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2回目のプレイスメントテストを行います。そして体育館へ移動し、 IESL生のアドバイザーであるジーンとクララの話を聞きます。午後からCOREというキャンプに出発します。バスで40分ほどのキャンプ場で乗馬やペイントボール、アーチェリー、ジャンプロープなどの様々なアクティビティを行います。夜にはキャンプファイヤーをしながら、皆で歌って踊ります。 |
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4日目 |
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前日にできなかったアクティビティを行ったり、広い敷地内でバレーボールやバスケットボールなどを行ったりし、自由に過ごし、午後にはGRCに戻ってきます。COREにはほとんどのIESL生が参加するため、友達を作る絶好の機会です。また、ボランティアで参加しているアカデミック生とも仲良くなれる機会なので、仲良くなって学校生活の相談に乗ってもらいましょう。 |
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5日目 |
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この日の朝にクラス分けが発表されます。その後、パソコンを使って学校で使うメールアドレスを作成したり、学生証を発行してもらったりします。 |
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6日目 |
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自由参加のシアトルトリップがあります。シアトルの中心街や国際街、海などを回ります。パイク・プレイス・マーケットには魅力的な商品を置いてあるお店が多数あるので、歩いているだけでも楽しいです。 |
FFS (Foundation For Success)
初めてGRCで学生生活を過ごす留学生は FFS と呼ばれる授業を受けます。約1時間を使ってキャンパスの使い方や学校生活についてを教わります。少人数のグループに分かれ、それぞれのグループにピアメンターと呼ばれるアカデミック生がつきます。授業以外に休日にグループごとで出かけるイベントや、ゲームで遊んでアメリカ生活の緊張や不安を和らげる活動をします。レベルによって受ける曜日や時間が違うので、確認しておいてください。私のグループは中国人とベトナム人、日本人のグループでした。一緒に出掛けたり、課題をしたりすることで仲が深まりました。 |
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皆でレストランへ |
スケートをしました |
Engagement Team (エンゲージメント・チーム)
私達が訪れた2016年秋クオーターに始動したグループで、アドバイザーの Jean と Clara が企画したものです。アカデミック生と比べて他者と交流の少ない IESL生を対象に「英語力向上」、「たくさんの国の人と友達になりたい」、「協力して何かを達成したい」と、様々な思いを持つ学生を集めてイベントを企画し実行することを目的に活動します。強制参加ではありませんが、参加することで自信に繋がると思います。私達は6ヵ月留学だったため、秋と冬のクオーターの活動に参加しました。 |
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秋クオーター |
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大きなイベントとしてはリーダーシップ・トレーニングとピザパーティーを行いました。リーダーシップ・トレーニングではエンゲージメント・チームだけが参加をするイベントで、お互いの仲を深めました。また、「発言する」、「自分の意思を持つ」ことを考えさせられました。ピザパーティーはエンゲージメント・チームとして初めての大きなイベントでした。開催場所や時間、パーティーの内容など、一から話し合って計画を立てました。放課後にケント・キャンパスで開催しましたが、50人を超えるIESL生が来てくれました。皆でピザを食べたり椅子取りゲームをしたりジェスチャーゲームをしたりして、とても盛り上がったパーティーでした。 |
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冬クオーター |
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近年稀にみる大雪が降った影響で学校が休みだったこともあり、秋クオーターよりもイベントの計画が遅れ、予定していたイベントができず、1つのイベントに力を入れることにしました。それはカルチャーパーティーです。それぞれの国の文化についてポスターを作成し、来場した人に説明し、自分達の文化を知ってもらおうという目的で企画されました。私は矢田さんと2人で「日本語」についてポスターを作りました。パーティー当日には「和製英語」について反響を得ました。このイベントではある程度話す準備はしますが、来た人とコミュニケーションを取ることも目的としていたため、状況に応じた受け答えをしなければいけませんでした。質問されてそれに答えるという一見簡単そうなことができなかった私は、この日たくさんの人と話してそれができていることを痛感しました。 |
授業
GRCでは四学期制を採用しており、短期留学プログラムでは秋クオーター、冬クオーターの2クオーターを過ごします。1学期に1つのレベルで学習し、期末テストでの成績により上のレベルへ行くか、同じレベルを繰り返すかが決まります。オリエンテーション中に行われたプレイスメントテストによって、私はレベル2からのスタートでした。 |
レベル2
レベル2ではグラマー、リーディング・ライティング、リスニング・スピーキングの全ての授業を1人の先生が担当します。 |
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担任:ケン |
レベル2のクラスメイト |
私のレベル2の先生は日本人の奥さんを持つアメリカ人の先生でした。ケンは話すことを重要視した授業をしました。プリントを解くときや、パラグラフを書くときは、必ずランダムで2〜3人のグループを作ってから始めました。「私はAが正解だと思うけど、あなたは?」 「私もそう思う」 「いやBが正解だと思う」というような会話がよくされていました。この会話こそが話す力を伸ばすために重要だったのだと思います。また、ケンのクラスでは決まり事があり、授業中の辞書の使用が禁止でした。スマートフォンも授業前にケンに提出するので、授業中にわからない単語が出てきても調べることができませんでした。わからないまま授業が進むので最初の頃は困りましたが、質問をすることが重要で、ケンはどんな質問にも親切に答えてくれました。単語がわからなかったら説明してくれますし、作業内容がわからなくても教えてくれます。 レベル2では時間に区切りがなく、日によってグラマーを集中的にやる日があったり、スピーキングを集中的にやる日があったりしました。 |
グラマー |
中学英語の文法を学びます。毎日、授業の始めに小テストを行うため、自分が理解していない所や弱点を見つけることができました。 |
現在形、過去形、現在進行形、 used to 、過去進行形、現在完了形、現在完了進行形、未来形、 would 、 should 、比較級などを学びました。 |
リーディング・ライティング |
ケンのクラスではリーディングはほぼやりませんでした。 その代わりライティングをやりました。始めに映画の冒頭や短編アニメを視聴し、その後それについてのパラグラフを書きました。 |
first、second、third、then、after that、finally を使いパラグラフを書きました。パラグラフの基本的な書き方を学びました。 |
リスニング・スピーキング |
リスニングはあまり行わず、スピーキングをやりました。 スピーキングでは1人5分程度のプレゼンテーションを行ったり、ランダムに選ばれた2人が教室の前で5分間会話をするといったようなことをしました。 |
「レベル3へ上がるためには何を勉強するべきなのか」、「自己紹介」、「レストラン紹介」、「CM紹介」などのプレゼンテーションを行いました。また、一人ひとりが先生になって、パワーポイントを使いながらクラスメイトに対して授業をするということも行いました。人に教えるために理解を深めるのでとても勉強になりました。 |
レベル3
レベル3ではグラマー、リーディング・ライティングのクラスとリスニング・スピーキングの2つのクラスがありました。 |
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グラマー、リーディング・ライティング担任:スー |
クラスメイト |
グラマー、リーディング・ライティングのクラスの先生はスーでした。彼女はとても話すのが速いです。そのため、3ヵ月間アメリカで過ごして少し自信のついていた私でも、初めてスーと話したときは自分の英語力に絶望しました。いくつかの単語が聞き取れても文章全体を聞き取ることができなかったり、また難しい言い回しをするために聞き取れたけど理解ができないということが何度もありました。 |
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リスニング・スピーキング担任:プリセラ |
プレゼンテーション中 |
リスニング・スピーキングのクラスの先生はプリセラでした。彼女はとても落ち着いていて優しい先生でした。スーに比べてゆっくり話してくれますが、スーと同様に難しい言い回しをするので理解できないことが多々ありました。 |
グラマー (70〜90分) |
レベル2と同じく中学英語には変わりはなかったのですが、難易度は確実に上がっていました。しかし、基礎をしっかりと教えてくれるので、しっかりとした文法が身につきます。また、授業が進むのが速いので、1つわからないと詰まってしまいます。わからないと思ったらすぐ質問しましょう。 |
過去分詞形、現在完了進行形、動名詞、不定詞、比較級、最上級など、文法の基礎をしっかりと学びました。 |
リーディング・ライティング (70〜90分) |
リーディングはスーが推薦した2冊の教科書を基に進めていきました。小さく薄い本でしたが、時間をかけて読んでいきました。単語の量が多くなり、また、速く読解することを要求されました。最初は授業についていくのがやっとでしたが、語彙力や読解の速さが上がったと思います。 |
公民権運動の活動家であるローザ・パークスと極地探検家のアーネスト・シャクルトンについての本を熟読し、その2冊についての問題を解いたり、本に出てきた単語を覚えたりしました。 |
ライティングではパラグラフとエッセイを書きました。期末テストでは制限時間内に1つのエッセイを書き上げなければならなかったのですが、時間内に納得のいくものを書けるぐらいに力がつきました。日本での小論文の書き方とは違う形式のため、戸惑うこともありましたが、自分の力にできたと思います。 |
パラグラフとエッセイの構成を理解して書いていきました。 Listing、Time、 Cause and Effect、 Compare and Contrast の4種類のエッセイの形式を学びました。また、エッセイを書くときは、論点がずれないように最初から最後まで1つの議題に対しての文章を書いていくことを学びました。 |
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リスニング・スピーキング (90分) |
リスニングでは5分程度の授業風景を見てメモを取った後で解答する授業や、「モダンファミリー」というアメリカのコメディーを視聴し、グループで話し合い、プリントを解く授業を行いました。「モダンファミリー」の授業ではたくさんのアメリカのジョークを教わりました。楽しく授業を受けることができ、クオーターの終わりにはクラスメイトと同じタイミングで笑えるようになるほど英語を理解することができるようになりました。 |
授業風景のDVDを視聴し、メモを取り、テストを受けました。また、「モダンファミリー」の授業ではDVD視聴前に熟語の説明や難しい単語の説明を受け、視聴後にその話に関連した問題を解きました。 |
スピーキングはリスニングで視聴した授業風景の内容についてのプレゼンテーションを行いました。1人のときとグループで行うときがあり、グループ発表のときは協力してパワーポイントを作成しなければならなかったので大変でした。スムーズに話すことや、正しい英語を使っているかを評価されました。スピーキングの授業は準備は大変でしたが、話す力が上がっていったのを実感できたので楽しかったです。 |
「第二言語」、「睡眠」、「交渉」についてのプレゼンテーションを行った。「第二言語」のプレゼンでは、第二言語を持つ人にインタビューをし、それをまとめて発表するという形式でした。「睡眠」のプレゼンテーションではそれぞれが異なる議題を与えられ、それについて各自で調べて発表しました。また、「交渉」についてのプレゼンテーションではペアになり、 win-win 、 lose-lose 、 hard-hard の交渉の違いを表現しながらプレゼンテーションを行いました。 |