ホストファミリー
私がアメリカで6ヶ月間お世話になったリベランド家について紹介します。リベランド家では4年前からホストファミリーを始めて、これまでデンマーク、モルドバ、中国、日本からの留学生を受け入れていました。とても雰囲気のいい家族で、毎日を本物の家族同然に過ごすことができました。 |
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ホストマザー:ロビン ホストファミリーの中で一番お話したのがマザーです。マザーはとても親切で、私が英語を解らずに困っているとジェスチャーを入れて詳しく説明してくれました。また、バスの乗り方や学校までの行き方など丁寧に教えてくれました。 マザーは熱狂的なアメリカンフットボールファンで、シアトルのチームであるシーホークスの試合がある日は家でテレビ観戦をしていました。基本的にワシントン州で試合を行わない日は、時差の関係で平日の夜や休日の昼など見やすい時間帯で放送されていたので、頻繁に一緒に観戦をしました。点数が入るたびに嬉しそうに声をあげているマザーを見て、私も楽しくなって声をあげました。 マザーはいつも笑顔で元気でした。私が授業でつまずいて落ち込んでいる時も、明るい声で励ましてくれました。私の心の支えになってくれたマザーには感謝しかないです。 |
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ホストファーザー:ブルース シアトル・セントラル大学で副学長をしているファーザーは難しい言い回しやネイティブ・スピーカーが使う単語を教えてくれました。私がわからないでいると、わかりやすい表現に直してくれたので理解できました。また、ファーザーは夕食のときなど、ルームメイトが集まっていると、それぞれに意見を求めてきました。自分の考えを持ち、それを誰かに伝えるという点について、アメリカらしいなと思いました。 また、ファーザーはとても親切で、時々友達の家まで車で送ってくれたり、駅まで送ってくれたり、普段自力で行けないような場所にも連れて行ってくれました。あんなことがしたい、あそこに行ってみたいと伝えることで、検討してくれて一緒に計画を立てました。拙い英語でも伝えようとすると、ちゃんと聞いてくれたので感謝しています。 |
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グランドマザー:キム グランドマザーは日本人でした。初めて会ったときにそれを聞かされ、日本語でお話ができるのかもしれないと思いましたが、アメリカにいる期間が長い彼女は日本語をほとんど話せなかったので、意思疎通は英語で行いました。また、考え方はアメリカ人そのものでした。 とても活発な人で、毎週ボウリングをしに出掛けていました。また、野球やゴルフ、バスケットボールなど、たくさんのスポーツが好きだったので、彼女の部屋を訪ねると、ほぼ毎回テレビでスポーツ観戦をしていました。私は時々そこにお邪魔して、一緒に声援を送っていました。共通の趣味というのは言語に関係なく繋がれる一つのツールだと思いました。 |
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ルームメイト:クロエ クロエは GRC にアカデミック生として通う同い年の中国人のルームメイトでした。専攻が数学で、毎日たくさんの宿題とともに帰ってきました。時間のあるときはリビングで一緒に宿題をしました。 クロエは一年前からリベランド家にホームステイをしていて、同い年とは思えないほどしっかりしていました。時々一緒にショッピングモールや公園に遊びに行き、将来の話や、それぞれの国の話などをたくさん話しました。最初は自分の英語力が低かったために上手くコミュニケーションが取れずモヤモヤしていましたが、だんだんと私の言うことを理解しようと言い回しを替えて質問してきたり、簡単な単語でコミュニケーションを図ってくれたりしました。お互いの言語を教え合うこともしました。ルームメイトでありながら、姉のような存在でした。 |
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ルームメイト:チェリ チェリは私と同じく GRC に IESL 生として通う中国人のルームメイトでした。私と同じ時期にリベランド家にやってきたので、オリエンテーションの期間は一緒に行動することが多かったです。英語力が高く、レベル4からのスタートでした。 夕ご飯の後、よくお互いの国について話しました。中国での学校生活や授業中にあった面白い話を聞かせてくれました。私が英語を理解していないと、図を描いて説明してくれました。図を描かないでお互いの意見を交換できた時は嬉しかったです。 |
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リベランド家はとても綺麗な家でした。私が6ヶ月間過ごした部屋も綺麗で、ホテルに住んでいる感覚でした。私は冷え性なので冬が寒いと聞いて不安でしたが、家の中は暖かかったです。暖房のスイッチを入れると家全体に暖気が回り始めます。部屋のドアは基本的に閉めないので、それぞれの部屋に暖房器具を置いてはいませんでした。暖房を付けても寒いときは、日本から持っていったウルトラライトダウンを着たり、現地で購入した暖かい部屋着を着たりしていました。 |
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休日にはホストファミリーと一緒にアメフトを観戦しました。アメリカでのスポーツ観戦は熱狂的で、テレビ観戦であろうと大きな声援を送っていました。アメフトは冬がシーズンなので、テレビやSNSで見る機会が多かったです。また、シアトルにはシーホークスというホームチームがあり、シアトルの中心街周辺には大きなスタジアムもあります。席によっては少し高額になりますが、機会があったら是非アメリカのスポーツ観戦を生で体験してほしいです。普段街を歩いていると、シーホークスや野球のマリナーズのユニフォームを着たファンをよく見かけます。試合の日だけでなく、いつでも熱い気持ちで応援しているのが伝わってきました。 |
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ファーザーは料理を作るのが好きで、休日はよく朝食を作ってくれました。スクランブルエッグ、ベーコン、パンケーキの組み合わせはアメリカでよく食べられている朝食のメニューだと言っていました。予定の無い日に、外の景色を見ながらファーザーの作った朝食を食べる時間はとても幸せでした。また、夕食の後に時間があると、ファーザーとルームメイトと一緒にアップルパイを作りました。みんなで焼きたてのアップルパイを食べながら、たくさんお話をして楽しかったです。 |
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ある三連休にスクイムと呼ばれるシアトル郊外まで連れて行ってもらいました。そこにはファーザーの別荘があり、数日間自然の中で過ごしました。周りには森や湖しかなく、携帯の電波もありませんでした。とても静かで綺麗な場所で、時間がゆっくり過ぎていく素敵な空間でした。スクイムの中心街ではワークショップが開かれていて、たくさんのお店を回りました。肌触りの良い羊毛のフェルトや漢字が印字されたお皿、シアトルの海で削られた石のネックレスなどが売られていました。街の雰囲気は穏やかで、ワークショップ以外にも素敵な店構えのお店があって、充実した数日間を過ごしました。 |